日本証券新聞社 代表取締役社長 増子 光正 様
日本証券新聞は、1944年創刊の日本で最も長い歴史を持つ証券・金融の総合専門紙。成長企業にフォーカスしたオリジナル記事は根強いファンを持ち、
新聞と共に柱となる事業は、毎年70回を超える全国各地で開催す
日本証券新聞Digital:https://www.nsjournal.jp/
目的
・業務効率化
・レガシーシステムの刷新
課題
・2つの公開サイトの存在と、それによる入稿作業の二重化
・決済処理、購読プラン変更の人力対応
実施した開発と作業
・公開サイトの統合
・サイト統合に伴う、既存会員様のデータ統合及び移行
・サイト統合に伴う、50万件超の過去記事データの統合及び移行
・決済処理の自動化
・購読プラン管理機能
・キャンペーン管理機能
・会員管理機能の統合とUXの向上
・記事管理機能の統合とUXの向上
・記事の外部配信機能のUXの向上
・無料セミナーイベント管理機能のUXの向上
・紙面PDF・相場イベントカレンダー管理機能のUXの向上
導入後の成果
・記事の入稿〜公開にかかる時間が50%削減
・購読者の新規登録、購読プラン変更、決済処理の自動化で運用作業が激減
・運用者が各種キャンペーンを設定可能に
・運用者が購読プランを追加・編集可能に
開発期間
3ヶ月
いち早く読者へ有益な情報を届けるために
ーー 増子社長、本日はよろしくお願いします。早速ですが、WP10で開発したオンライン新聞「日本証券新聞Digital」の導入についてインタビューさせてください。
日本証券新聞Digitalは、紙の新聞であれば早朝手にする情報を“前日の夕刊”として読めることが売りのネット新聞です。
2014年1月までのすべての新聞紙面のバックナンバーが読めたり、速報版は前日の昼に解禁したりと、証券情報をよりスピーディーに取得したい読者の方に愛用してもらっています。
ーー WP10で開発を行う前はどういった課題を抱えていたのでしょうか?
いくつか課題があったのですが、最大の課題はネット新聞が2つ存在したことです。
記事を入稿・公開をするシステムが2つあるせいで、製作者や社内に数人しかいない記者は、1つの記事を公開するために、2つのシステムに入稿しなければいけない大変な状態でした。
いち早くお客様に最新ニュースや記事をお届けしたいのに、手間と時間ばかりかかっているのが現状でした。
ーー それはかなりの手間ですね。なぜ、2つのシステムが存在していたのですか?
実は日本証券新聞は、運営企業が何度か変わっているのです。
運営企業が変わる毎にそれぞれが得意とする技術やノウハウなどの
そういった良い面がある反面、
このような要因が重なって、
ーー さまざまなエッセンスが加えられるメリットがある反面、かなり根深そうな課題ですね。
そうなんです。それぞれのサイトは中身も異なるので、お客様が大変混乱していました。
他にもUI/UXが悪く操作しにくいなど課題を抱えていたのですが、それを修正するシステム開発担当者が社内にはいない。
私が代表に就任した時、社内メンバーはこの問題に自覚してはいるものの、どうしようも出来ない状態でした。
「WP10」はレガシーシステムによる業務ロスをどう解消した?
ーー そんな大きな課題を解決させる、プレスマンからの提案はどういったものだったのでしょうか?
プレスマンさんから受けた提案は、「WP10」という開発手法を使うことで、半年という短期間で膨大な情報量を持つ2つのサイト一本化し、システムを正常な状態にすること。
そして、WordPressを利用し、運用する者が分かりやすく、そして使いやすいシステムを作れるというご提案を受けました。
ーー 課題の解決に加え、運用者の使いやすさまで考えた提案を受けていたのですね。最初にシステム開発の提案を受けた印象はいかがでしたか?
今だから言いますが、最初の打ち合わせは正直IT用語が飛び交っていて非常に分かりにくかったです。(笑)
うちの社員全員が、ITリテラシーが高いわけではないので、分かったふりをしながら調べている人もいましたね。
ただ、プレスマンさんが帰ったあとに、スピーディーに使いやすくなるなら、良いよね!と、社内は快諾ムード。
WordPressはメディアとも相性が良いし、ぜひお願いしよう、ということになりました。
開発するにあたりプレスマンとのやりとりは大変だった?
ーー 社内に技術者がいないなか、システム会社であるプレスマンとのやりとりで大変だったことはありますか?
最初の説明こそ業界用語ばかりでしたが(笑)、そのあとのやりとりは、大変きめ細かく対応していただきました。
WP10のメリットを最大限生かすために、BacklogやSlackなどの便利なツールを活用したため、齟齬なくコミュニケーションを取ることができました。それまでBacklogを利用したことがなかったのですが、とても便利かつスピーディーに開発のやりとりが出来るのでとても重宝しています。
ーー 現場のメンバーの声はどういったものが多かったですか?
現場から要望があった時、細かい提案をしてくれるので開発についてわからなくても、色々と相談することができました。
ーー 開発作業の中で大変だったエピソードがあれば教えてください。
これは、開発のやりとりに携わっていた製作者が言っていたのですが、2つあるサイトから合計50万件もの記事を移行をしたのは、大変だったようです。
ーー 50万件もの記事データですか!?膨大な量ですね。
ええ。ネット版、デジタル版という、全く別サイトに登録された過去記事を含めた50万件のデータ記事データを統合するという事は、私たちにとっても初めての事だった為、非常に悩んだところでありました。
ーー ちなみに50万件もあると、ジャンルの分類やタグなど細かい設定が大変そうですね。
似通った名前のカテゴリも複数存在していた為、制作部とプレスマンさんで何度も協議を重ねながら私たちが納得できる形になるよう設計してもらいました。
業務効率化はできたのか?気になるWP10の効果を直撃
ーー システム導入したことによる効果があれば具体的に教えてください。
システムが統合されたことにより、今まで2つのサイトに記事を入力していた手間や時間が半減しました。
それにより、記者がタイムリーな記事をよりスピーディーに入力し、公開できるようになりました。
ーー それはスピーディーな情報発信を待っているお客様にとっても、嬉しいことですね!ちなみに、開発期間はどのくらいかかりましたか?
当初は最短で半年だと提示してもらっていたのですが、実はこちらの都合で3ヶ月で完成してもらえるよう無理なお願いをさせてもらいました。
いちから開発をするスクラッチであれば実現が難しかったと思いますが、プレスマンの提唱するWordPressと既にあるプラグイン(拡張機能)を最大活用して開発する「WP10」だからこそ、実現できたと思います。
もちろん、プレスマンや社内メンバーの頑張りのおかげもあり、無事3ヶ月で完成することができました。
ーー WP10だからこそ、スピーディーに開発できたとのこと、嬉しいです!ちなみに、担当者の方の反応はいかがでしたか?
このシステムは主に制作部が利用しているのですが、作業効率が格段にアップしたと言っていました。
他にも、今後の運用がどうすればやりやすくなるか、プレスマンの加藤さんと日々連絡を取り合い連携を図っていますね。
開発に詳しくなくても、分からないことはすぐにSlackで確認できる状況がとても良いみたいです。
今後も、検索機能の追加など、順を追って便利にしていきたいとメンバー一同、思っています。
新しい挑戦を続ける!日本証券新聞社の今後の展望
ーー では最後に、日本証券新聞社様の今後の展望を教えてください。
今後の展望は二つあります。
一つは、メディアを通じて投資・
もう一つは、投資初心者にも分かりやすい情報をお届けしていく、
昨今、世の中の状況は変化しており、従来行なっていたことが出来ないことも多くあります。
ただ、そこで立ち止まるのではなく、今できる新しいことを日々模索しながらチャレンジしています。
このりんごとバナナが出てくる「IPO情報局」もそのひとつで、動画にも力を入れ始めました。
他にも企業紹介動画など、お客様を楽しませながら、世の中に役立つ情報発信を企画中なので、楽しみに待っていてもらえると嬉しいです。
ーー ありがとうございます。新しいことに挑戦する企業風土、素敵ですね!最後にプレスマン担当から一言お礼を伝えさせてください。
プレスマン担当者からのコメント
今回のプロジェクトでは、増子社長のご方針を踏まえ、制作部の皆様を中心として、報道部、IR事業部、また外部のデザイン会社の方を含めて共創をさせて頂きました。
WordPressを利用したシステム開発における特徴をご理解頂き、週1回の定例ミーティングでは、課題に対する多くのご意見と共に、開発の優先順位を明確にご判断頂けた事が、プロジェクトチームとしての意思決定のスピード、そして短期間での開発につながったと思います。
今後も貴社が追求されている、記事のスピード配信等、読者の利便性を高めるべく、開発面からご支援をさせて頂けたらと思います。
ーー 増子社長、本日はお忙しい中インタビューさせていただき、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。