Google Analytics 4（GA4）を導入した際、時折ご質問をいただくのがレポートの自動配信についてです。先日も、お客様からこんなご相談をいただきました。
そこで今回は、GA4のレポートを自動でメール配信させる方法についてご紹介します。
GA4レポートの自動メール配信手順
1. GA4のレポートを選択
まずGA4にログインし、対象のプロパティを選択後、左のメニューの「レポート」をクリックします。
2. メール配信したいレポートを開く
メールで自動配信させたいレポートの種類を選んで開きます。
今回は例として「エンゲージメント」>「概要」ページを開いています。
3. ｢このレポートの共有」ボタンをクリック
画面右上にある「このレポートの共有」ボタンをクリックします。
4. メール送信日時の設定画面を開く
｢このレポートを共有」メニューの中から「メールの送信日時を設定する」ボタンをクリックします。
5. 自動配信の詳細設定を行う
自動配信の詳細設定画面が開きますので、各項目の設定を行います。
- レポート名
配信レポートの名称を入力します。
ここに入力した内容は「GA4 のメール配信: レポート名」という形で、自動送信されるメールの件名にも含まれるため、わかりやすい名前をつけます。 - 説明
配信されるGA4レポートの詳細について、わかりやすい補足説明を入力します。
この項目は必須ではなく、空欄のままで省力することも可能です。 - 受信者リスト
配信レポートを受信するメールアドレスを入力します。
最大50個まで入力可能ですが、入力できるアドレスはGA4のプロパティにアクセスできるユーザーに限られます。
もしプロパティにアクセスできないユーザーにも配信したい場合は、アクセス可能なアドレスから転送設定を行う必要があります。 - 日付を選択
GA4レポートを配信する最初の日付を選択します。
選択できるのは翌日以降から1年以内の日付となり、設定当日は選択できません。
また、GA4レポートの処理には最大72時間かかる可能性があり、たとえば配信頻度を「毎月」に設定する場合は、配信日を月初ではなく4日以降に設定するのがおすすめです。 - 頻度
GA4レポートが自動配信される頻度を設定します。
日、週、月、四半期の4種類から選択可能です。 - 有効期間
GA4レポートが自動配信される有効期間を1ヶ月〜12ヶ月のあいだで設定します。
有効期間はGA4のメニュー「管理」>「メールの送信スケジュール」からいつでも確認でき、変更や削除も行えます。 - レポート形式
自動配信したいレポートのファイル形式「PDF」または「CSV」を選択します。
どちらも配信メールの添付ファイルとして送信されます。 - 言語
レポートをメール配信するときの言語を選択します。
設定が終わったら、右上の「保存」ボタンを押します。
これでGA4レポートの自動メール配信設定は全て完了です。
設定した日時に、メール件名「GA4 のメール配信: レポート名」で配信レポートが送られてきます。
GA4から送られてくる配信メールの例
配信メールに添付されるGA4レポートの例
GA4レポートのメール配信でよくあるご質問
Q. レポート自動配信設定を後から変更することはできますか？
A. GA4の「管理」メニューから「メールの送信スケジュール」をクリックすると、自動配信内容一覧が表示され、配信設定内容の確認・編集・削除を行うことができます。
Q. レポートの即時配信は可能ですか？
A. ｢このレポートの共有」ボタンをクリック後、｢メールを送信する」を選ぶことで、指定した宛先にGA4のレポートを即時配信することができます。
Q. メールの配信時間は自由に設定できますか？
残念ながら、メールの配信時間についてはこちらで指定ができません。
2024年8月現在、GA4レポート配信時間については、日本時間の午後12時〜1時頃のあいだで自動送信されるケースが多いようです。
Q. 直近3日分のレポートデータが欠落してしまいます
GA4レポートの処理には最大で72時間かかるため、たとえばレポート配信を毎月初日に設定した場合、月末の3日分が欠落してしまう可能性があります。
レポート頻度を「毎月」にする場合は、毎月4日以降に設定するのがおすすめです。
イベントが送信されてからGoogleアナリティクスで処理されるまでには、最大で72時間ほどかかる場合があります。月の初日にスケジュール設定されたレポートでは、前月の最後の3日間分のデータが欠落している場合があります。レイトヒットがすべて含められるように、月の4日目にレポートのスケジュールを設定することをおすすめします。
GA4レポートのメール配信まとめ
今回は、GA4のアクセス解析レポートをメールで自動配信させる手順についてご紹介しました。
忙しくてなかなかGA4のページを確認する時間がない方や、社内規定によりGoogle関連のサービスにアクセスできなかったりGoogleアカウントを作成できない方でも、メール自動配信なら手軽に解析レポートをチェックすることができます。
GA4のちょっとした小ネタですが、皆様のお役に立てれば幸いです。
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