EC業務にAI(ChatGPT)を活用したら本当に業務効率の改善になるのだろうか…そんな疑問が沸きつつ、AIをEC業務に使ってみたいと思うEC担当者も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、実際にEC担当者がEC業務にAIを活用してみる実験をしてみました。弊社スタッフ5名でAIのEC業務への検証実験を行いましたので結果報告です。
メルマガ作成にAI(ChatGPT)を使ってみる
まずはメルマガ作成でのAI(ChatGPT)活用の実験を行いました。文章作成ツールとしてはChatGPTが一番使いやすいと判断し、ChatGPTを利用し実験を行いました。
実験① アップした画像をもとにテキストメルマガを作成
ChatGPTに画像をアップし、その画像をもとにテキストメルマガの作成を依頼してみました。結果は画像からは情報は読み取れなかったため失敗となりました。
実験② 商品説明のテキストからメルマガを作成
ChatGPTに商品説明のテキストを貼り付け、テキストメルマガの作成を依頼してみました。商品説明の要約は性能が良く、利用可能。ただし要約までしかできないのでそれ以外のテキストは人間が作成する必要がありそうです。
実験③ 商品詳細ページの画像から商品を要約
ChatGPTに商品詳細ページの画像から商品を要約し、メルマガの作成を依頼してみました。ChatGPTは要約した文章を展開してくれたので利用は可能。ただしこちらも要約以外の文章は人間が作成する必要がありそうです。
実験④ アップした画像を使って画像を作成
ChatGPTに画像をアップし、その画像に文字などを入れて新しい画像を作成する実験をしました。結果は、アップした画像を参考にして全く新しい画像を作成することはできましたが、元の画像に文字入れすることはできませんでした。元画像を用意しCanvaやPhotoshopで修正したほうがよさそうです。
実験⑤ メルマガテキストの修正
既存のメルマガテキストの修正をChatGPTに依頼してみました。途中で文章が切れてしまったりするエラーが出ますが修正自体は可能でした。
実験⑥ HTMLメルマガの作成
ChatGPTに商品URLとメルマガHTMLを送ってコード作成を依頼してみました。指示出しが大変ですが細かくフォーマットを指示してあげれば利用可能でした。
ただし、HTMLが全く分からない人が使えるレベルでは出力できなかったため、コーダーが時間節約のために利用するという使い方が正しそうです。
csvデータの加工にAI(ChatGPT)を使ってみる
楽天やAmazonなどのモールやSKUが多い自社サイトで必須なのがcsvデータ。csvデータ加工に何時間も取られているEC担当者も多いと思います。そこでcsvデータにAI(ChatGPT)を利用する実験をしてみました。
実験① テストcsvデータ作成
テストcsvデータの作成をChatGPTに依頼してみました。フォーマットのある同一テストデータの作成は可能でした。
実験② 楽天csvデータにて商品名、キャッチコピーの文言追加
既存の楽天csvデータに商品名とキャッチコピーの文言追加をChatGPTに依頼しました。こちらは問題なく作成しアップロードもできました。但しSKUが膨大なECサイトで利用するときはミスがある可能性があるので一度人間の確認をすることをおすすめします。
実験③ makeshopのcsvデータの商品名に文言を追加
makeshopのcsvデータをChatGPTにアップロードし、商品名の千頭に文言を追加する指示を出してみました。こちらは問題なく追加したcsvが生成されました。
csvデータの利用については簡単な文言追加や、テストcsvデータなどは問題なく生成される事が確認できました。但しChatGPTはミスをする可能性があるのでアップロードする前には必ず人間の目で確認が必要です。
SKUが膨大なECサイトのcsvデータを扱う場合は小さいミスが大きい損害を招く可能性がありますので、取扱には必ず注意し、アップロードの前に人間が必ずチェックをしてください。
EC業務にAIを活用してみたらどうなる?EC担当者が試してみた①まとめ
今回はEC担当者がメルマガ作成とcsvデータを実際にAIを利用してEC業務に使えるかの実験をしてみました。使ってみた感想としては「単純業務や担当者のアシスタント的な使い方はできるが万能ではないので必ず人間のチェックが必要」という印象です。
また、機密情報や個人情報などをAIに学習させないなどの配慮も必要なため、必ず人の手は必要になってきます。
必ず人の手が必要になってくるので、AIそのものにスーパーマン的働きを求める事はできませんが、逆を言えば単純業務やアシスタント的業務をこなすスーパーアシスタントとしてAIを利用することはとても意義がある事だと思いました。
なかなか優秀なアシスタントが採用できない場合、熟練度の高いミドル層のECディレクターとAIを組み合わせれば大幅な業務効率化になるのではないか?というのが実際に試してみた感想です。
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