イラストは、ECサイトやオウンドメディアを魅力的に見せる重要な要素です。しかし、すべてのEC担当者がイラストを自分で描けるわけではありません。
ここで、ChatGPT(DALL·E)が役立ちます。ChatGPT自体はテキストを生成するツールですが、イラスト生成にも活用することができます。
この記事では、ChatGPTを使ってイラストを生成し、それをECサイトやオウンドメディアに活用する方法をご紹介します。
ChatGPT(DALL·E)とは?
ChatGPTは、OpenAIによって開発された先進的な人工知能ベースのチャットボットです。自然言語処理技術を活用して、人間のように自然で流暢なテキストを生成することができます。
質問に答えたり、特定のトピックについてのテキストを作成したり、さまざまな指示に基づいてコンテンツを生成することが可能です。
DALL·Eは、ChatGPTと同じくOpenAIによって開発された、別のタイプのAIであり、テキストの説明からイラストや画像を生成する能力を持っています。
現在(2024年3月現在)のGPT-4にはDALL·Eが搭載されており、以前はできなかったChatGPT内でのイラスト生成も可能になっています。
ChatGPTを利用してイラストレーターやデザイナーに指示する用のアイデア出しをする方法
コンセプトを明確化する
イラストに何を描きたいのか、どのような雰囲気やメッセージを伝えたいのかを明確にします。
たとえば、ECサイトで販売する商品を紹介するイラストなのか、特定のキャンペーンをアピールするイラストなのか、目的によって要求されるイラストのスタイルは異なります。
詳細な説明を作成する
ChatGPTにイラストの依頼をする際、できるだけ詳細な説明を用意します。
これには、イラストの主題、使用する色のイメージ、雰囲気(明るい、シリアス、カジュアルなど)、含めたい要素(背景に山がある、人物が笑っているなど)が含まれます。
ChatGPTによるアイデアが生成される
用意した説明をもとに、ChatGPTにアイデアや具体的な指示を生成してもらいます。
この時点で、ChatGPTはイラストの詳細な構想や、どのような要素を取り入れるべきかについての提案を出力してくれます。
ChatGPT(DALL·E)で直接イラストを生成する
DALL·Eは、テキストからイラストや画像を生成するAI技術です。このツールを活用することで、ECサイトやオウンドメディアにぴったりのオリジナルイラストを簡単に作成することができます。
DALL·Eを使用することで、専門的なデザインスキルがない人でも、クリエイティブなビジュアルコンテンツを生み出すことが可能になります。
イラスト生成の方法
コンセプトの決定
まずは、生成したいイラストのコンセプトを決定します。ECサイトでの商品紹介、ブログ記事のトップ画像、キャンペーン用のビジュアルなど、イラストの目的を明確にしましょう。
テキストの説明を準備
DALL·Eには、イラストにしたい内容をテキストで説明します。この時、具体的なディテール(色、スタイル、背景、登場する要素など)を記述すると、希望に近いイラストを生成しやすくなります。
イラスト生成と選択
説明テキストをDALL·Eに入力後、イラストの生成を開始します。生成されたイラストの中から、最も目的に合ったものを選択します。
通常DALL·Eは同時に2パターンのイラストを生成するので、その中から最適なイラストを選択します。
また、この地点でイメージが違う場合は再度修正指示を出します。
ChatGPT(DALL·E)で実際にイラストを出力してみた例
では実際にChatGPT(DALL·E)で出力したイラストをいくつかご紹介します。
ECサイト内のブログで利用するイラストを生成してみました。優しくてシンプルな雰囲気、女性がダイエットに取り組む様子、などのキーワードをプロンプトで指示しています。
こちらは着物ECサイトに利用するための画像を生成してみました。かわいらしくパステルカラーで着物のイラストを生成しています。
食品ECサイト内のアイキャッチで利用できるようにリアル調にイラストを生成してみました。このように複数の雰囲気でイラストを生成することが可能です。
気に入らない場合は何度もプロンプトを変更して作り直してみてください。
ChatGPT(DALL·E)で生成したイラストをECで活用する方法
では、ChatGPTで生成したイラストをどうやってECで活用すればいいのか説明します。
但し利用する前に注意してほしい点は実際に活用する前に必ず生成された画像がWeb上のコンテンツと類似・酷似していないか、人の目やチェックツールで確認をしてください。
確認をせずに利用した場合、著作権の侵害となる可能性があります。
確認が難しい場合はイラストをそのまま利用するのではなく、デザイナーやイラストレーターへの指示出し利用までに留めておくことをおすすめします。
商品紹介で利用する
商品の特徴や使用例をイラスト化することで、顧客に商品をより魅力的に紹介することができます。特に複雑な機能を持つ商品や、使用する楽しさを伝えたい場合に効果的です。
サイトデザインに利用する
オリジナルイラストをサイトの背景やバナーに使用することも可能です。独自性のあるデザインは、ブランドイメージを強化するのにも役立ちます。
SNSで利用する
SNSの投稿にオリジナルイラストを使うこともできます。自分でイラストを描けない、フリー素材はありふれていてオリジナリティがないと思った時に有効です。
ChatGPT(DALL·E)で生成したイラストを利用する際の注意点
ChatGPTやDALL·Eで生成したイラストを商用利用する際は、利用規約を確認し、必要なライセンスがあるかを確認してください。
また、生成したイラストがブランドのイメージやメッセージに適しているかもしっかりと人の目で確認をしましょう。
ChatGPT(DALL·E)でイラスト生成する方法と活用法まとめ
ChatGPTやDALL·Eを利用すれば、初心者でも簡単にオリジナルのイラストを生成し、ECサイトやオウンドメディアに利用することができます。
イラストは商品の魅力を直感的に伝えたり、ブランドイメージを強化したりするのに非常に有効です。
しかし、著作権の問題やターゲットとのマッチング、品質の維持など、注意すべきポイントもありますのでくれぐれも商用利用する前にはしっかりと人の目で確認をして利用していきましょう。
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