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EC担当者が自分だけのMYGPTを作るGPTs(GPT Builder)の作り方

ChatGPTの新しい機能であるGPTs(GPT Builder/ジービィーティーズ)をご存じでしょうか?必要な設定をし、データを読み込ませれば自社だけのChatGPTをカスタマイズして作る事ができ、非常に便利です。

比較的新しい機能なのでまだ開発途中に見えますが、すでにたくさんのプラグインも用意されており使い方次第ではECで利用する以外にも利用でき、とても便利です。

GPTs(GPT Builder)とは?

GPTs(GPT Builder)は2022年11月10日に公開されたChatGPTの新機能です。自分だけのカスタムしたChatGPTが簡単に作れるというもので、たとえば自社の商品情報やQ&Aなどの情報をあらかじめChatGPTに読み込ませて、ECではメールマガジンやキャッチコピー、SNS用の投稿テキストなどを作成することができます。

GPTs(GPT Builder)は現在、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」を利用しているユーザーのみが利用できるので利用したい場合は有料プランへの切り替えが必須です。

GPTs(GPT Builder)の作り方

①ExploreGPT→+Createをクリック

まずChatGPT(有料版4のみの機能です)左上にあるExploreGPTを選択し、右上の+Createという緑色のボタンを押します。


なお、人によっては最初から日本語の場合がありますので、その場合は左のGPTを探索するより作成してください。

②作りたいGPTの内容を決める


その後、何を作りたいか質問されるので「メールマガジンを作ってくれるチャットボットを作りたい」「SNSの文章を作成してくれるチャットボットを作りたい」など用途を返信しましょう。

GPT Builderは、英語で返信しますが「以降の返信を日本語にしてください」と指示すれば、日本語で返信してくれるようになります。英語でのやりとりが苦手な方は必ず「以降の返信を日本語にしてください、Conversation startersも日本語にして下さい。」と指示を入れてください。

③プロフィール画像を決める

次にプロフィール画像を自動で生成してくれるので、変更する必要がなければOKと返してください。もしイメージと違ったら作り直してもらえますのでもっとシンプルに、など入力してみてください。

④トーンを決める

メルマガやSNSの投稿文に利用するには出力される文章のトーンを決める必要があります。親しみやすく、丁寧に、など会話のトーンを決めてください。

⑤必要なデータを読み込ませる

その後、ECサイトの情報をまとめてGPTsに読み込ませます。読み込ませるのが可能なファイルは以下です。

  1. テキストファイル(.txt): 純粋なテキストデータで、簡単に情報を共有できます。
  2. ワード文書(.docx): 書式付きのテキストや画像を含む文書に対応しています。
  3. PDFファイル(.pdf): フォーマットが固定された文書で、書式設定や画像を含む情報を共有するのに適しています。

読み込ませるファイルはCSVファイルなどでもかまいませんが、ECサイトでGPTを利用するのであればECサイトの情報をまとめたファイルがいいでしょう。

ファイルを読み込ませたら「GPTの回答は必ずこのファイルを参照してください」と命令をしてください。

⑥設定を確認する

画面左側丈夫に「Configure」というタブがあるのでここで設定した情報を確認することができます。こちらは何度でも編集が可能なので右側のPreview画面で出力した結果を見て少しずつ微調整を繰り返していくとさらに精度が上がります。

⑦Previewで出力してみる

最後にPreviewで出力してみましょう。思い通りの答えが出て来なかったらさらに追加のファイルを左側のCreateで読み込ませたり、Configureの設定を変えてみたりしてください。

⑧保存する

最後に画面右上の保存ボタンで保存します。

公開範囲は「Only me(私だけ)」「Only people with a link(リンクを持つ人のみ)」「Public(一般公開)」の3つありますが、基本的には「私だけ」を選択することをおすすめします。社内で共有する場合は「Only people with a link(リンクを持つ人のみ)」を選択してもいいでしょう。

GPTsで作成したMYGPTは他人に共有できますが、ChatGPT Plus(有料版)の利用者にしか共有できませんので注意が必要です。無料版では利用ができません。

GPTsのリスクと注意点

GPTsには一般ユーザー向けのChatGPTと同じ利用規約が適用されているため、重要な機密情報などを入力してしまった場合情報漏洩するリスクがある可能性があります。

また、入力されたデータがAIの学習に使われる可能性があり、第三者への情報漏洩に繋がる可能性がありますので、GPTに入力したり読み込ませるデータは「万が一流出しても良い情報」「既にWeb上に出ている情報」などを主とし、会社の重要なデータや個人情報は流出の不安があるため入力しないようにしましょう。

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便利な機能拡張Custom Actions(カスタムアクション)

GPTsにはCustom Actions(カスタムアクション)と呼ばれるAPI連携機能が搭載されています。Custom Actionsとは、ChatGPTが決められた特別な動きをするための機能です。

Custom Actions(カスタムアクション)はConfigureから設定が可能ですが、スクリプトを記述するなど少し専門的な技術が必要になってきますのでエンジニアの手を借りて利用したほうがいいかもしれません。

EC担当者がGPTsを利用する方法まとめ

GPTsの設定はそんなに難しくはないので、設定前に一度自社のECサイトの情報をWordファイルもしくはテキストファイルにまとめておきましょう。商品数が多い場合はジャンルやカテゴリごとにGPTsを作成してもいいかもしれません。

また、GPTsに読み込ませる情報は既にweb上で公開済みの情報か万が一流出しても良い情報のみにしましょう。特に個人情報は流出の不安があるため入力しないようにしましょう。

一度設定をしてしまえばとても便利ですのでぜひGPTsを利用してみてくださいね。

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