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ChatGPTとは?周辺用語の解説と進化

2022年11月、ChatGPT(3.5)(人工知能チャットボット)が発表されて以降、様々なノーコードプラットフォームに取り入れられたり試行錯誤が進んでおります。
今回の記事では、ChatGPTの進化やその周辺領域で利用されている用語解説をお伝えできればと思います。

ChatGPT更新履歴

(Generative Pretrained Transformerの略)
※生成可能な事前学習済み変換器(引用:wikipedia)

OpenAI社が2022年11月に公開した人工知能チャットボット。
2022年11月に発表され、ChatGPT-4(2023.5)まで開発が進んでいます。

GPT-1:2018年6月
パラメータ数:1億1700万
訓練データ:様々なジャンルの7000冊の未発表書籍からの4.5GBのテキスト

GPT-2:2019年2月
パラメータ数:15億
訓練データ:大量のWebページから 40GB

GPT-3:2020年6月
パラメータ数:1750億
訓練データ:570GBのプレーンテキスト、4000億のトークン。

GPT-3.5:2022年3月
(ここから広く認知)対話形式で受け答えできるように。
パラメータ数:非公開
訓練データ:非公開
※GPT-3の大規模言語モデル(LLM)を元に構築。

GPT-4:2023年3月
テキストだけでなく、画像や動画を扱える様になるように。
パラメータ数:非公開
訓練データ:非公開

ChatGPT

ChatGPTは2022年11月30日にプロトタイプとして公開され、幅広い質問に詳細な回答を生成できることが注目されました。ただし、人間が自然と感じる回答を生成する特徴があるため、時に自然に見えるが事実と異なる回答が生成されることがあり、それが欠点とされました。
ChatGPTのリリース後、OpenAIの評価額は290億米ドルに増加。

OpenAIによれば、ユーザーがChatGPTへ会話内容を入力した場合、オプトアウト(許諾しない)を申請しない限り、その内容はOpenAIにより利用される可能性があります。
その為、ChatGPTの利用時には個人情報や機密情報の入力に注意する必要がある。一部の企業(Apple、JPモルガン、サムスン電子など)は、この理由からChatGPTへのアクセスを禁止しています。

ChatGPTによる個人情報の収集については、EU一般データ保護規則に違反している疑惑もあると言われている。イタリア政府は2023年3月31日にChatGPTへのアクセスを禁止、ChatGPTの訓練の為に大量の個人情報を収集することを正当化する法的根拠が無いと指摘。問題が解決されない場合、最大2000万ユーロ(約28億円)または年間売り上げの4%の罰金が科される可能性がある。

また、ChatGPTは原則として犯罪に利用される回答を生成しないことを謳っていますが、回避ワードを入力すると犯罪に利用できる回答が生成されるという欠点が指摘されています。

ChatGPTも学習が必要!

ChatGPTは、教師あり学習と強化学習を使って開発されました。
教師あり学習では、ユーザーとAIアシスタントの会話を使ってモデルのパフォーマンスを改善。
強化学習では、トレーナーがモデルが作った応答をランク付け、そのランキングを使ってモデルを更に調整。
この調整にはProximal Policy Optimization(PPO)というアルゴリズムが使われたとのこと。

OpenAIはChatGPTのトレーニングと改善のために、ChatGPTユーザーからのデータを収集。
ユーザーはChatGPTの応答に賛成票や反対票を投じることができます。さらに追加のフィードバックを入力することもできます。これによりChatGPTの性能向上を図っています。

大規模言語モデル(LLM)

大量のテキストデータ(web上の情報や辞書なども含む)使用し、トレーニングされた自然言語処理モデル
多くの文章や情報を学習し、その知識を使って問題を解決したり、情報を提供したりします。
ChatGPTも該当。

プロンプター

プロンプター(prompter)とは、演説時などに台詞内容をカンニングできる装置の意味もありますが、私が言いたいプロンプターは「AIに対して適切な指示を出す人」のことです。
元々は、Windowsのコマンドプロンプトで表示されている、点滅し入力状態(指示)を待っている文字列「>」がプロンプト(prompt)と言い、ここからAIに対する指示を出す人のことをプロンプターと言います。

AIへの質問
AIは人間と同じように「質問のされ方」によって様々な回答を導き出します。
人間が知り得る情報を詳しく的確に指示(記述)することにより返答精度も詳細になっていきます。

例えば、ChatGPTへ以下のような質問をしてみます。

一期一会の意味は?

「一期一会」(いちごいちえ)は、日本の言葉であり、直訳すると「一度の出会い、一度の機会」となります。この言葉は、禅宗の思想や日本の美意識に深く根付いています。

「一期一会」は、人生の中で出会う全ての瞬間や人々との交流を大切にすることを表しています。それぞれの瞬間や出会いは、一度限りのものであり、二度と同じようなものは訪れないという意味が込められています。したがって、その瞬間や出会いを大切にし、心から相手と向き合い、その瞬間を最大限に楽しむことが重要です。・・・・・・

と全部で521文字で回答してくれました。
少し質問方法を変えてみます。

一期一会の意味を50字以内で簡潔に教えて。

「一期一会」は、一度限りの出会いや機会を大切にし、その瞬間を最大限に楽しむこと。

さらに。。。

一期一会の意味を小学生でもわかるように簡潔に教えて。


「一期一会」は、人生の中で出会う一度きりの大切な瞬間や人との出会いを大切にしようという考え方です。その瞬間を大切に楽しんで、相手とのつながりを大切にしましょう。

というように、プロンプターの質問の仕方や指示によって回答は大きく異なってきます。
AIから適切な回答を得るには、「適切な質問」が必要となってきました。
そこで、「プロンプトエンジニア」という概念が誕生しました。

プロンプトエンジニア

仕事を達成するための高品質なプロンプトなどを構築し、ニーズに合ったものを検索できるようなガイドをつけることやプロンプトエンジニア技術をユーザーに教えるチュートリアルやインタラクティブツールなどを構築することができる人。

話題沸騰中のチャットボット「ChatGPT(チャットGPT)」など、AI(人工知能)ブームが世界を席巻している。その一方で、AI領域で最近生まれた、ある職種の雇用市場が急拡大していることはあまり知られていない。この職に就けば年収33万5000ドル(約4500万円)も夢でなく、コンピューター工学の学位がなくてもなることができる。(抜粋:ブルームバーグ)

と書かれており海外では注目を集めていました。

AIは常に進化していくので、プロンプトエンジニアの意味合いも変わってくると思われます。
より、LLMや情報収集の仕方を効率よくデザインしていく方向になるかと。

AIは、文章での会話・音声による会話・音声による画像生成・書類作成と多岐に渡り、進化しながら生活や仕事へと融合されていきます。
これからも話題が絶えることは無いと思いますので、楽しみながら触れていきましょう!

最後に
AIが「完全な答え」を回答する段階には至っていません。
検証と学習をつづけ、答えに近づく作業は続いていくものと思いますのでご使用にはご注意を。

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